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美味しいハワイで癒される「楽園レシピ」by Moe Hawaii

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1年以上

 マウイ島の南東海岸のはずれに「ハナ」という、鄙びた町がある。

 町というよりも、ちいさな村。まるでこの世から忘れ去られてしまったかのようにぽつりと存在する、この世の果ての楽園… ハナ。ハレアカラ火山裏の裾野に横たわるこの美しい村落は、切り立った山並みに両サイドを囲まれて、周辺の街からは地理的に遮断された格好になっている。

 目が覚めるような緑の丘陵と牧草地帯。やわらかな緑のヴェールが紺碧の海に沿って広がるそののどかな風景は、赤毛のアンの舞台、プリンスエドワー島をも思い起こさせる、詩情あふれる世界だ。

 空港のあるカフルイの街から車で約3時間。森林と断崖絶壁に沿って続くワインディングロードをひたすら進む。617のカーブと56ヶ所の石橋が待ちかませるハナハイウェイにいったん入ったら、途中、街もなく店もなく、もう後戻りはできない。

 数えきれないほどのカーブを曲がり、車一台分しか通れない古びた石橋を何度となく渡る。深い谷間を流れ落ちるみごとな滝や渓流をいくつも経ながら、延々と続くドライブの末にやっと視界が開けてくると、そこは天国のような、ハナ。別名「最後の楽園」とも呼ばれるその場所は、まるでそこだけ時間が止ってしまったかと思われるほど、のどかで美しく、やさしい自然にあふれている。

 丘陵に一面広がる緑の牧場と白い教会、そこかしこに咲き乱れる南洋の花々、そしてデコボコ道の両側に立つ昔ながらの杉並木。海に向かって降りていく緑のスロープには、プランテーション風のコテージが点在し、その先には切ないほど青く澄んだ海原が広がっている。

 ハナに着いたら、まずホテル・ハナ・マウイを訪ねよう。南欧風のメインロビーと94棟のコテージからなるこの贅沢なリゾートは、欧米の著名人たちが「静かな時間」を取り戻すためにお忍びでやってくることも多いという。
 客室には時計もTVもエアコンもなく、ウッドでできた暖かな空間に身をおくと、日常のできごとを忘れて、鳥のさえずりと潮騒、そして海辺に吹き渡る心地よい風を存分に味わうことができる。

 海に向かってオープンデッキが張り出した牧場沿いのコテージで、日なが海を眺めながら、のんびりと読書をしたり、星降る夜に、デッキに備えられたプライベートジャグジーでシャンパンを傾けながら、闇の向こうにさざめく波の音を楽しんだり。
 
 残念ながら宿泊しないという人も、メインロビーにあるダイニングルームでゆったりランチをとって、広々とした中庭やアートギャラリーを散策するだけで、そのふんいきを充分に満喫できる。

 ホテル・ハナ・マウイで一息ついたら、楽園の奥深く、大自然の懐へと出発! 
 牧場が広がる田園風景を抜けて、再び海沿いにワインディングロードが続く。20分ほどドライブすると、渓谷のあいだを流れ落ちるワイルア滝。さらに10分ほど行くと、古代ハワイアンたちが禊ぎをしたといわれる「七つの聖なる池」…オへオプールに到達する。
 このあたりはハレアカラ国立公園の一部。地元の人たちや欧米のツーリストたちが池から池へと流れ落ちる滝の下で水浴びを楽しむ姿が見られ、ちょっとした行楽地の風情だ。

 たいていの人はこのあたりで帰路へと折り返してしまうのだが、ハナに行ったからには、ぜひ立ち寄りたいシークレットスポットがある。

 オへオプールからさらに道なりに進むこと、約10分。車道の左手に林の中へと折れる小径があり、そこからガタボコの道を進んでいくと、木立の向こうに古めかしい教会が見えてくる。
 白壁にモスグリーンの屋根。教会の横手には芝地が広がり、ターコイズブルーの海とハワイ島のシルエットを眺望する、見晴らしのよい丘になっている。

 ここは世界で初めて太平洋を横断飛行したチャールス・リンドバーグの眠る場所。ハナをこよなく愛したリンドバーグが人生の終焉を迎え、永遠のフライトに飛び立った場所だ。野の花が咲きほころぶ草むらの中にひっそりと横たわる墓標。そこには「朝の翼をつけ、さいはての海に行き着かんとも」…というリンドバーグ最後の言葉が記されている。

 時間など気にせず、どっぷりと自然の懐に抱かれていたい、ハナでの一日。しかし、ハナハイウェイには街灯がないので、日帰りなら、日の落ちる前に帰途についた方がベターだ。冬なら夕方3時、夏なら夕方4時ぐらいには、ハナを出た方がよい。
 
 帰途、ぜひとも立ち寄ってみたいのが、ワイアナパナパ州立公園。来た道を折り返し、ホテル・ハナ・マウイを過ぎて、約10分ほどのところにあるビーチパークだ。

 ハイウェイ沿いに看板があり、そこから右折してうっそうとした森林の中へと車を走らせていくと、やがて溶岩の崖に囲まれた入り江に出る。海底まで見通せる澄んだ水、しっとりと濡れたように輝く黒砂のビーチ、そして沿岸を彩る壮麗な火山岩のアーチ…。

 湾の奥には、古くから伝わる伝説の洞窟がある。その昔、この地方を治める酋長の妻が、不貞を夫に知られたことから、この洞窟に逃げ落ち、その奥深くに身を隠した。しかし、洞窟の入り口にある水たまりにその姿が反射して映ってしまったため、追手に見つかり、ついに命を奪われてしまった。以来、春になると、その水たまりにエビが繁殖し、血を流したように真っ赤になるという。

 かつてはこのハナも、プランテーションで賑わう町だった。けれど、サトウキビ産業の低迷とともに人口が減り、古くからの文化を大切にするハワイアンと自然をこよなく愛する人たちだけがここに残った。俗世から離れ、いつのまにか時間の流れが止ってしまった。
 そんな静けさを感じさせるハナだが、不思議とそこに寂しさを感じることはない。今も昔も変わらないオールドハワイアンたちのアロハスピリット。そして、決して文明の手が伸びることのない手つかずの自然が、私たちを心からもてなしてくれる。

 いつのまにか、あたりまえになってしまった人工的な日々の繰り返し…。都会の歯車に疲れ果てた人たちの心をやさしく癒してくれる理想郷、それがハナなのかもしれない。

★☆★ DATA ★☆★
●ホテル・ハナ・マウイ: 5031 Hana Highway, Hana, Mauii/Tel:808-248-8211
※料金詳細&オンライン予約は、こちら → http://www.hotelhanamaui.com
●ワイルア滝: ホテル・ハナ・マウイからハナハイウェイを南下して約20分。全長30mの雄大な滝が、ハナハイウェイ沿いの石橋から眺められる。道端でもぎたての果物や手作りの民芸品を売る、陽気なハワイアンのおじさんに出会えるのも、ここ。
●七つの聖なる池: ワイルア滝からハナハイウェイをさらに南下して約10分。石橋を渡って200mほど進んだ左手に「Oheo Pool」の看板があり、駐車場から海沿いに歩いて下りていく。
●リンドバーグの墓: オヘオプールからハナハイウェイを道なりに南西へ進み、約10分。森林の中に打ち捨てられたかのように建っているキパフル・ハワイアン教会(Palapala Hoomau Church)の敷地にある。
●ワイアナパナパ州立公園: カフルイ方面からハナの集落へと入る手前にあり、ハナハイウェイ沿いに立つ「Waianapanapa State Park」の看板が目印。そこから森林を抜け、海岸線に出ると、神秘的な光景が広がっている。公営のキャンプ場もあり。

●姉妹ブログ「心とカラダが元気になる…『楽園サプリ』」も、ぜひどうぞ♪
最新記事:「6つの聖地と秘境をめぐる、楽園癒しの旅」
 
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美味しいハワイで癒される「楽園レシピ」by Moe Hawaii

作者:moehawaii

美味しいハワイで癒される「楽園レシピ」by Moe Hawaii

ホノルル在住のヒプノセラピスト&ライター、ふなはしまさこが、癒しの島ハワイから、楽園のエネルギーを心と体で味わい尽くす、とっておきのレシピをお届けします♪

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